トマトの栄養素

トマトには体に欠かせない栄養素が詰まっています。トマトが持つ栄養素のご紹介です。

どんな栄養素が含まれている?

真っ赤なトマトには栄養がいっぱいです。品種によって異なりますが、トマトに含まれている栄養素は、ビタミンA、 ビタミンC、ビタミンE、リコピン、カリウム、食物繊維、鉄分、カルシウム、クエン酸、その他・・と、たくさんの栄養素があります。

ビタミンA 皮膚や粘膜を強くし、風邪などの感染症にかかりにくくする
ビタミンC 美肌効果、感染症やストレスに強くする
ビタミンE 坑酸化作用、血行の流れをよくする
リコピン 赤い色素、坑酸化作用
カリウム 体内の余分な塩分の排泄を促す
食物繊維 人体で消化されないものをさす、便通を促す水溶性食物繊維
鉄分 血液の中で赤血球のヘモグロビンの成分になり酸素を運搬
カルシウム 骨や歯の構成成分、人体のカルシウムの99%は骨にある
その他 ビタミンH、ビタミンP、ビタミンB6

栄養素

トマトが赤くなると医者が青くなる・・・

トマトが持つ栄養素の中でもとくに注目されているのがリコピンと呼ばれるかカロテノイドの一種です。カロチノイドは赤くみえる野菜やカニ、エビの甲羅に含まれる赤やオレンジ、黄色の色素の総称で、赤緑黄紫の色素の野菜に含まれています。このリコピンですが、「抗酸化作用」が強いことが分かっていて、生活習慣病予防や老化抑制にも効果があるそうです。リコピンの坑酸化作用は、緑黄色野菜で有名な「β-カロテン」の2倍以上、ビタミンEの100倍以上にもなることが分かっています。

栄養

リコピンの「坑酸化作用」って?

通常の酸素と比べてモノを酸化する力が強い酸素を活性酸素といいます。
人間の吸った酸素は、体の中で栄養素と結びついてエネルギーを作り出しますが、呼吸によって体内に取り入れられた酸素は、エネルギーを作り出す代謝の過程で極めて不安定な状態になり、近くにある物質と結合しようとします。体の中に入った酸素がすべてエネルギーを作るために使われれば良いのですが、使われなかった分は酸化してしまいます。
通常、活性酸素は体内に侵入した細菌などの異物を攻撃したり、体内の酵素反応を促したりするなど、私たちの生体にとって大切な役割を果たしていますが、現在、精神的なストレスや喫煙、飲酒、排気ガス、紫外線・・・などといった極めて現代的な生活要因で活性酸素が増加している背景があり、 体内の消去機能では処理しきれなくなった過剰な活性酸素が、その強い酸化作用によって、遺伝子(DNA)を傷つけたり、脂質や蛋白質を変性させます。こうした活性酸素を抑えることを「抗酸化作用」といいます。
通常は体内で作られる「坑酸化酵素」で坑酸化作用が行われますが、坑酸化酵素を体内で作る能力は20代をピークに徐々に低下するようですので、坑酸化作用に優れているトマトは積極的に食べたい食材です。

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